『戦場の兵士の大部分は敵を射撃しない』という神話
Ai Jp
/
/
364
/
28/04/2022
/

人は殺人を忌避するのか
「戦いに際して兵士の15~20%しか発砲しない」。マーシャルはこのデータに基づき、兵士は他者を殺害することへの忌避感から発砲しなかったとし、これは米軍に留まらず第二次大戦に参戦した各国でも共通であったと主張しています。マーシャルが示したこのデータは、元米陸軍士官学校教授のデーヴ・グロスマンによる『「人殺し」の心理学』(1998年、原書房)とその文庫版である『戦争における「人殺し」の心理学』(2004年、ちくま学芸文庫)で日本に紹介され、広まったと考えられます。