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ブログ 「ほとんどの仕事は誰がやっても同じ」 承認欲求と仕事は切り離せるのか?– 宇野常寛×吉田浩一郎

「ほとんどの仕事は誰がやっても同じ」 承認欲求と仕事は切り離せるのか?– 宇野常寛×吉田浩一郎

「ほとんどの仕事は誰がやっても同じ」 承認欲求と仕事は切り離せるのか?– 宇野常寛×吉田浩一郎
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クラウドソーシングには「社会からこぼれ落ちた人」が集まっている

宇野常寛氏(以下、宇野):そこに関していうと僕が吉田さんに前から訊いてみたかったのは、例えばドワンゴの持っているマーケットやそこにあるカルチャーはどう見えているんでしょう。

吉田浩一郎氏(以下、吉田):あー、あれはどうなんですかね。わかんないながら緊張感を持ってボール投げますけど、私の中では夜の世界の感じを持ちつつ、社会との接点のアウフヘーベンという感じに思っているといいますか……。だって、上場企業としてはおかしいことをやってるわけですよ。「wwwwww」みたいなのが画面に並ぶし(笑)。私はおもしろがってますけど、社会全体からしたら「何をやってるんだ!」みたいな話じゃないですか。

でも、あれを成立させて、しかもついにKADOKAWAと経営統合しちゃうってことは、現実社会と中二病とのアウフヘーベンみたいな興奮を覚えますけどね。

宇野:ドワンゴさんは僕とも関係が深い会社だけど、あれが次のマスになれるのかどうかっていうのは一番関心があるんですよ。会場に来ている人の中に、ニコニコ超会議に行ったことのある人はどれくらいいます?

吉田:おおっ、結構いる。

宇野:超会議に行って驚くのは、政治があって文化があって社会があってスポーツがあって音楽があって……みたいな感じで、新聞のテレビ欄から一面まですべてのジャンルが揃っていることなんですよ。おそらくニコニコはかなり20代に特化してると思うんだけど、20代のどちらかというとオタク、インドア系の人たちから見えている世界をほぼそのまま映していると思うんですよね。

で、それがそのままマスになることができるのか、それとも規模が大きくて動員力はあるけども島宇宙で終わってしまうのかに僕は興味があるんですよ。逆に言い換えると、ニコ動的なものがポスト戦後のスタンダードとして成立することができるのか、それとも日本社会はやはりバラバラのまま動いていくのか、という分水嶺でもあると思うんですよね。

「ほとんどの仕事は誰がやっても同じ」 承認欲求と仕事は切り離せるのか?– 宇野常寛×吉田浩一郎

吉田:なるほど……深いですね。

宇野:クラウドワークスに限らず今のクラウドソーシングが集めている期待って、どちらかというとバラバラ系だと思うからなんです。

吉田:なるほど。

宇野:主婦の方でパート代わりに家計補助の仕事として使っている人もいれば、年金だけでは食べていけないから副業的にやっている人、独立を狙っているサラリーマンで経験値を積みたい人、就職したくない学生でノマドワーカーをやっている人もいて、どちらかというと戦後的な男性会社員中心の社会からこぼれ落ちた人たち、つまり「◯◯ではない」ところを全部集めてる感じがするんですよね。

吉田:そうですね。うーん……なるほど。

宇野:そのせいで、よく言えばカラーがすごく拡散しているし、クラウドワークスを使っている人やランサーズを使っている人と言ったときに、どういう人たちなのかパッとイメージができないと思うんです。「◯◯である」ではなくて「◯◯ではない」と定義される人たちだと思うんですよね。

吉田:なるほど。

宇野:そこに対してドワンゴというのは、同じ戦後の男性会社員社会への(結果的な)アンチテーゼだとしても、そこにははっきりとしたカラーがある。二十代の、ちょっとオタク気味の男性ですよね。この先、「ポスト戦後社会」のようなものが作られていくときに、どちらのビジョンが勝っていくかが、最近僕が気になっているところです。

タグ: パイオニア3は有人ですか、それとも無人ですか?