Connect With Us

clotilde07@hermann.com

Call For Inquiry

45-9601175

Opening hours

Mon - Sun : 09:00 - 16:00

記事 ボッシュ、ソフトウエアとIoT/AIの企業へ ーCES2022レポート5

ボッシュ、ソフトウエアとIoT/AIの企業へ ーCES2022レポート5

ボッシュ、ソフトウエアとIoT/AIの企業へ ーCES2022レポート5
491
630
700
369

CES2022レポートの第五弾はボッシュだ。

登壇した、ロバート・ボッシュのボッシュ北米法人社長のマイク・マンスエッティ氏と、チーフデジタルオフィサー タニア・リュッカート氏は、冒頭「ボッシュでは、自宅、職場、路上、病院または宇宙など、あらゆる場所で人々の生活を改善するための手段として最先端のテクノロジーを用いる。」と述べた。

中国、ドイツ、インド、イギリス、米国の5カ国において各国1,000人以上を対象とした調査により、人々がテクノロジーに対して本当に求めているものがなにか、と言う調査をしたのだという。

その結果、72%の人がテクノロジーが快適性と安全性を高め、それによって仕事をしやすくなると信じていて、さらに76%の人が、気候変動対策にもテクノロジーが鍵を握っていると考えているということがわかったのだ。

実際、ボッシュの製品群にもクルマの安全性を実現するものがあったり、世界の全ての拠点でカーボンニュートラルを達成したりしている。

タニア・リュッカート氏は、「全てのプロダクトにおいてIoTとAIをコアとしていて、ネットワークと電動化の交差するところで強みを発揮していることが、重要なのだ。」

eBikeスマートシステム

実際、今回のCESでもイノベーションアワードを受賞した、eBikeスマートシステムを使うと、利用者の好みを学習しながらライディングスタイルに合わせてルートを推薦してくれる機能などがあるのだという。

このために、eBike Flowアプリ、コントロールユニット、ディスプレイ、バッテリーおよびドライブユニットといった要素でこのシステムは構成されていて、継続的に進化することができるプロダクトとなっているのだという。

これにより、無線によるアップデートができたり、個人の走行データが記録できたり、バッテリーの充電状態やサービスの予約なども可能となる。

ソフトウエアとIoT/AIの企業へ

もともと家庭向けの工具や家電、クルマの部品などを作っていたボッシュだが、最近はソフトウエアへの投資が大きいのだという。

現在、35,000人のソフトウエアエンジニアがいて、45億ドル以上の年間投資を行なっているという。

その結果、多くの電動工具、家電製品、ヒーティングシステムなどがネットワークに接続し、新たな価値を創出しているということだ。

また、モビリティの分野に関しても年間35億ドルを投じてソフトウエア開発を行なっているという。

ボッシュ、ソフトウエアとIoT/AIの企業へ ーCES2022レポート5

今年は、車両やクラウド向けのアプリケーションに依存しないソフトウェアの開発を子会社のETAS GmbHに集約して、自動車メーカーやサプライヤーに提供すると発表した。

ソフトウエアとIoTへの取り組みの先にボッシュが考えているのが、すべての製品へのAIの搭載だ。

以前から展示されていた賢い冷蔵庫では、冷蔵庫の中のものを識別してレシピを提案するというような取り組みが発表されている。

ネットワーク化とIoT、そしてAIの活用が、これまでボッシュの培ってきたプロダクト開発のケイパビリティをさベースにさらに発展することが想像される。

次に、こういった、プロダクト開発力とソフトウエア開発力、IoT/AIを活用したいくつかのプロダクトを紹介する。

バーチャルサンバイザー

クルマに搭載されている従来のサンバイザーは、夕日が目に入るときなどには重宝する。まぶしくなくなる一方で、視界を狭くするという問題があった。

そこで、ボッシュはドバイバーの目の位置を特定し、AIを活用して太陽がドライバーにとってまぶしいと感じるフロントガラスの部分のみを暗くするのだ。残りの部分は透明なままなので、ドライバーの視界は遮られない。

インテリジェントな耳

Sound Seeは、国際宇宙ステーションで「宇宙のノイズ」を採取した技術を使ったボックスだ。

周囲の音のデータを分析し、機械の潜在的な異常を検出し、メンテナンス作業が必要な場合教えてくれる。

Dryad社のガスセンサー

AIを搭載したガスセンサーは、森林火災を早期に発見するソリューションだ。このボッシュのMEMSを搭載したガスセンサーを活用することで、火災時のガスを検出できる。

森林火災は、大きな問題を引き起こすだけではなく、地球全体の年間のCO2排出量の20%をも占めるという。

これは、地球上のすべての自動車、船舶、航空機の排出量を合わせたものと同等なのだ。

Dryad社のセンサーは、木に取り付けられ、その場の微気候を継続的にモニターすることで火災を早期に検出する。そして、現地当局に無線で通知する。

このMEMSについては、以前の記事でも紹介している。

最後に、「ボッシュは、地球上のすべての人の生活をより良くするためにデザインされる最先端の技術革新に取り組み続ける」と述べた。

小泉 耕二

1973年生まれ。IoTNEWS代表。株式会社アールジーン代表取締役。フジテレビ Live News α コメンテーター。J-WAVE TOKYO MORNING RADIO 記事解説。など。

大阪大学でニューロコンピューティングを学び、アクセンチュアなどのグローバルコンサルティングファームより現職。

著書に、「2時間でわかる図解IoTビジネス入門(あさ出版)」「顧客ともっとつながる(日経BP)」、YouTubeチャンネルに「小泉耕二の未来大学」がある。

タグ: インテリジェントなAIの作り方